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人文系の書籍やクラシック音楽にまつわるエッセイ集

ワーグナー最後の音楽劇

 ワーグナーの≪パルジファル≫は筋書き以上に音楽が大変に魅力的である。
 フルトヴェングラーベルリンフィルによる『聖金曜日の場面』で目覚めた僕(当時高校3年)はクナッパーブッシュ指揮のバイロイト音楽祭のCD録音を手に入れたのだった。

Wagner: Parsifal 1963

Wagner: Parsifal 1963

*1
 学生時代には、下宿で一幕ごと続けて聴いていったりしたものだった。そして、昨日はついに≪パルジファル≫の全総譜を購入した。
Wagner: Parsifal in Full Score

Wagner: Parsifal in Full Score

 600ページにも及ぶ楽譜というのは一つの衝撃である。ワーグナーの書法とブルックナーへの影響を見てゆきたい。

*1:正確には、1963年ではなく、1962年のものである。