趣味愉楽 詩酒音楽

人文系の書籍やクラシック音楽にまつわるエッセイ集

白色の白、白鍵、リゲティ

 ベートーヴェンを例外として19世紀前半の音楽よりは20世紀の音楽*1を好んで聞く。

G. リゲティ : ピアノのためのエチュード (Gyorgy Ligeti : Etudes pour Piano / Thomas Hell) [輸入盤・日本語解説付]

G. リゲティ : ピアノのためのエチュード (Gyorgy Ligeti : Etudes pour Piano / Thomas Hell) [輸入盤・日本語解説付]

 3回生のときの音楽学講義(伊東先生)でリゲティという作曲家を知り、合唱曲の≪ルクス・エテルナ≫の魅力にとりつかれた後、出会ったのがピアノ・エチュードである。
 穏やかな休みの日の朝など、ふと聞きたくなって、全曲通して聞くときもある。とりわけ最終巻にあたる第3巻の一曲目≪white on white≫などある種の極上の癒しの音楽である。
 

*1:マーラーR.シュトラウス、ベルク、それにバルトークショスタコーヴィチなどよく聞く。一方でフランス音楽は、興味がないわけではないのだが、まったく聞かない。20世紀という時代の枠を外せば、17~18世紀のブルボン朝時代のフランス・バロックはとても好む。リュリクープラン、ラモー、マラン・マレ等々...