ことばの力は偉大だ。
地上には
大小の道がたくさん通じている。
しかし、みな
目ざすところは同じだ。
馬で行くことも、車で行くことも、
ふたりで行くことも、三人で行くこともできる。
だが、最後の一歩は
自分ひとりで歩かねばならない。
(『独り』より)
この暗い時期にも、
いとしい友よ、私のことばを容れよ。
人生を明るいと思うときも、暗いと思うときも、
私は決して人生をののしるまい。
日の輝きと暴風雨とは
同じ空の違った表情に過ぎない。
(『困難な時期にある友だちたちに』より)
- 作者: ヘッセ,高橋健二
- 出版社/メーカー: 新潮社
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