好きなヴァイオリン奏者と聞かれれば、フランク=ペーター・ツィンマーマンやイザベル・ファウストをまずは挙げる。
この選び方そのものがある程度、僕の趣向をあらわしているのだが、少し言葉を変えて、では深く敬愛するヴァイオリン奏者はいるかと聞かれれば、それはカール・ズスケだと答える。
- アーティスト: ベルリン弦楽四重奏団
- 出版社/メーカー: キングレコード
- 発売日: 2014/10/08
- メディア: CD
- この商品を含むブログを見る
主に旧東ドイツで活躍したヴァイオリン奏者であり、ライプツィヒのゲヴァントハウスのオーケストラやベルリンのシュターツカペレ(国立歌劇場のオーケストラ)で長きにわたってコンサートマスターを務めた人物であり、それぞれのオーケストラの主席奏者を中心メンバーとする弦楽四重奏団(ゲヴァントハウス四重奏団およびベルリン四重奏団)の第1ヴァイオリン奏者(リーダー)でもあった。*1
彼の真摯な取りくみは、すべて音になってあらわれている。
バッハの無伴奏でも、ハイドンの弦楽四重奏でも、そしてもちろんベートーヴェン*2でも。