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人文系の書籍やクラシック音楽にまつわるエッセイ集

晩夏、ルオー巡礼の旅

 一目ぼれであった。

ルオー (新潮美術文庫 40)

ルオー (新潮美術文庫 40)

 2012年にブリヂストン美術館で初めてジョルジュ・ルオーの油彩画を見た。
 その時の衝撃がずっと脈打っていて、今年になってまたふつふつと、彼の絵*1を直接この目で見たくおもって、この晩夏の休暇で出光美術館と汐留ミュージアムへ出かけた。
 画集もあるが、絵が占めている(秘めている)空間や時間、迫りくるもの、息づかいをきちんと感覚するには生で見る他ない。
 そんなことも感じながら、見つめかえしてくる絵をじっと一人で黙々見ていた。

*1:とりわけ宗教画(≪ミセレーレ≫や≪受難≫など)に強く惹かれている。