趣味愉楽 詩酒音楽

人文系の書籍やクラシック音楽にまつわるエッセイ集

ゲヴァントハウスQua.のベルク

 ただその密度に驚かされる。

新ウィーン学派の音楽

新ウィーン学派の音楽

 ベルクの弦楽四重奏曲(作品3)には本当に惹きつけられる。全2楽章構成わずか20分の短い作品であるが、一瞬の隙もなく、最初から最後まで、ひと筆で描かれる。
 カール・ズスケ率いるゲヴァントハウス弦楽四重奏団のレパートリーの広さにも驚嘆である。20世紀の音楽を録音していることは最近まで知らなかった。落ち着いた音色の中に光る艶や芯の強さ、しなやかさにとても魅力を感じるクァルテットである。

僕にとって、かけがえのない作品リスト

 とても思いいれのある、かけがえのない音楽作品[2016年6月2日時点]を思いつく限り列挙してみたくなった。おそらく、かなり特徴的だと思われる。

◆鍵盤曲作品

室内楽作品

◆協奏曲作品

管弦楽作品

◆声楽作品

交響曲作品

◆クラシック以外の作品

Thriller

Thriller

 「かけがえのない」という観点でリストアップすると、どうしてもシリアスに考えてしまって、ここに載せるのをためらう作品もかなりあった。他方、思い出せずに漏れてしまっているものもあるかもしれない。
 それにしても、宝物のような作品の数々に思いをはせるのは実に楽しい。時間を忘れてしまうとはこのことであった。

シベリウスのピアノ小品集

 いくばくの安堵とともに、更けゆく夜のお供にまた。

シベリウス:ピアノ小品集

シベリウス:ピアノ小品集

 静けさと透明感に満ちたシベリウスのピアノ作品の根底に流れるのは温かみと孤独。
 ≪樹≫の組曲のなかの1曲、『樅の木』がやはり白眉。

シーズン開幕も近づいて

 3月を迎えていよいよモータースポーツのシーズンが開幕しようとしている。
 F1は毎年3月のオーストラリアGPが第1戦である。今年のマクラーレン=ホンダはどうなるだろうか。ちなみに今年の日本GP(鈴鹿サーキット)は10月の8~9日開催である。
 国内で最も人気の高いカテゴリーであるSUPER GTは毎年4月の岡山国際サーキットが開幕戦である。GTに関しては一昨年に引き続き、8月最終週(今年は27~28日)の鈴鹿1000kmの観戦を予定している。SUBARU BRZ*1の活躍に期待である。
 鈴鹿サーキットへは近鉄白子駅から専用バスが出ており、極めて快適なアクセスである。

 そして忘れてはならないのがニュルブルクリンク24時間レースである。


Siegerehrungsfilm 2015 | Highlights | ADAC Zurich 24h-Rennen

 今年は5月26~29日の開催である。インターネットを通じて各種の生中継で楽しむことができる。今年もSUBARU WRX*2の優勝を願っている。

*1:未だタイトル獲得には及んでいないが、登場以来ずっと応援している。ちなみにGT500クラスよりも車種が多彩なGT300クラスのほうが好きである。

*2:2015年はあっけないほどの圧勝であった。

桃花 流水 窅然として去る

 久しぶりに杜甫の『春望』を読み、その律詩の閉じた1つの世界に羽ばたきつつ、さりとて李白の絶句に世界の開けを聞く。

                              別 桃 笑 問
                              有 花 而 余  山
                              天 流 不 何  中
                              地 水 答 意  答
                              非 窅 心 棲  俗
                              人 然 自 碧  人
                              間 去 閑 山

李白詩選 (岩波文庫)

李白詩選 (岩波文庫)

 李白の絶句の豪快さと独特のリズム感には強く惹かれる。
 そういえば、中原中也の詩も負けず劣らず韻律の魅力に満ちていたっけ。