趣味愉楽 詩酒音楽

人文系の書籍やクラシック音楽にまつわるエッセイ集

2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

乏しき時代に

フリードリヒ・ヘルダーリン(1770~1843)は『パンと酒』第7節でこう述べる。 惨めな時代になんのための詩人か 私は知らない。 しかし、詩人は呼びかけに応え、証しする。 詩人の魂は長らく 限りない存在に なじんでいたが 突然の衝撃に襲われて 記憶に ゆ…

ゲヴァントハウスQua.のベルク

ただその密度に驚かされる。新ウィーン学派の音楽アーティスト: ゲヴァントハウス弦楽四重奏団出版社/メーカー: キングレコード発売日: 2015/10/28メディア: CDこの商品を含むブログを見る ベルクの弦楽四重奏曲(作品3)には本当に惹きつけられる。全2楽章…

僕にとって、かけがえのない作品リスト

とても思いいれのある、かけがえのない音楽作品[2016年6月2日時点]を思いつく限り列挙してみたくなった。おそらく、かなり特徴的だと思われる。◆鍵盤曲作品 J.S.バッハ≪平均律クラヴィーア曲集第1巻≫より『ハ長調』『嬰ハ長調』『嬰ハ短調』『変ホ長調』『…