趣味愉楽 詩酒音楽

人文系の書籍やクラシック音楽にまつわるエッセイ集

2016-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ブル8談義

ベートーヴェンの第五そして第九交響曲の冒頭楽章の第1主題部における動機反復プロセスのスタイルを正統に継承した作曲家、それはまさにアントン・ブルックナーである。ブルックナー:交響曲第8番(第1稿, 1887年ノーヴァク版)/交響曲第0番(ティントナー)アー…

モルト・アダージョ

ベートーヴェンの書いたアダージョのなかでも最も好んで聞くものの1つ、弦楽四重奏曲第15番イ短調のアダージョ。Beethoven: Complete String Quartetsアーティスト: L. Van Beethoven出版社/メーカー: Harmonia Mundi Fr.発売日: 2014/09/09メディア: CDこ…

ニ短調への挑戦

ベートーヴェンの第3交響曲といえば≪英雄≫、シューマンの第3交響曲といえば≪ライン≫、それではブルックナーの第3交響曲といえば?Bruckner Symphony 3アーティスト: Anton Bruckner,Gunter Wand,North German Radio Orchestra (Hamburg)出版社/メーカー: Imp…

合唱の魅力:ブルックナーの場合

ただひたすらに清澄なり。ブルックナー:モテット集アーティスト: ジョーンズ,ブルックナー,ロバート・ジョーンズ,セントブライド教会合唱団,マッソー・モーレイ,ダニエル・ノーマン出版社/メーカー: Naxos発売日: 1995/02/01メディア: CDこの商品を含むブロ…

今年の抱負にかえて

ブルックナーの交響曲第9番のスケルツォのトリオ部分は、実は2回書き直されて現在知られている形になっている。 このトリオの全容すべてを世界初録音したものが次である。ブルックナー・アンノウン ~ リカルド・ルナにより室内管弦楽用編曲および補筆完成さ…