ブルックナーの合唱曲、それも世俗的歌詞に基づく合唱曲はほとんど知られていない。
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- アーティスト: Bruckner,Maennerchor Bruckner 12,Ens Linz
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トーマス・ケルプルとアンサンブル・リンツ、そしてブルックナー・フェスのための合唱団の果たした功績は計り知れない。
協奏曲もオペラもいっさい書かず、ブルックナーは合唱曲を量産していた。教会のため、そして当時数多く存在した男声合唱団*1のため。交響曲作曲家として大成するよりずっと前からブルックナーは第1級の「オルガニスト」であり「合唱曲作曲家」であった。
この2つの録音を通じてブルックナーの作曲活動の全容にようやく光が当たるようになったと言えるだろう。作曲家として独立した40代以降、そのほとんどの作品は合唱曲と交響曲なのであるから。