仕事がひと段落し、ブルックナーの交響曲第8番のアダージョを聞く。ほっとしながら、朝日を迎える。
初稿の録音はあまり出ておらず、次の3つだけ保有している。
- アーティスト: インバル(エリアフ),フランクフルト放送交響楽団
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 2010/09/15
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ブルックナー:交響曲第8番[1887年第1稿(ノーヴァク版)]
- アーティスト: ハンブルク・フィルハーモニー管弦楽団ヤング(シモーネ)
- 出版社/メーカー: BMG JAPAN Inc.
- 発売日: 2009/08/26
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- アーティスト: ケント・ナガノ,ブルックナー,バイエルン国立(州立)管弦楽団
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初稿のスケルツォのトリオやアダージョには、ワーグナーの≪パルジファル≫の一節を彷彿とさせる箇所が何か所もある。実際、ブルックナーは1880年代の前半に三年連続でバイロイトに赴き、じかにパルジファルに触れている。初稿のスケッチはその三年連続パルジファル体験の最終年の夏から始められている。
交響曲以外では、同じく1880年代前半の宗教的声楽曲の複数の曲にも、パルジファルからの影響とおぼしき箇所がいくつか存在する。
ただ、以上はあくまで「似ている」ということだけである。
1880年代以降のウィーンにおけるワーグナー趣味流行も視野にいれつつ考えなければならない。